大阪府身体障害者福祉法(肝臓機能障害)について
身体障害者福祉法施行令等が改正され、平成22年4月から肝臓の機能に障害があり、国の定める「身体障害認定基準」に該当する方に対し、身体障害者福祉法第15条指定医師が診断し診断書を作成します。
○「身体障害認定基準」等制度に関するお問い合わせ
大阪府障がい者自立相談支援センター(電話06-6692-5264)
《身体障害認定基準》
主として肝臓機能障害の重症度分類であるChild-Pugh分類によって判定し、
3ヶ月以上肝機能がchild-pugh分類(下表)でグレードCに該当する方が、概ね身体障害者手帳の交付対象となります。
ただし、診断前の6ヶ月間にアルコールを摂取している方等は対象とはなりません。
※
Child-Pugh分類
肝性脳症、腹水、血清アルブミン値、プロトロンビン時間、血清総ビリルビン値によって肝臓機能障害の重症度を評価します。
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1点 |
2点 |
3点 |
血清ビリルビン値 |
<2 |
2-3 |
>3 |
血清アルブミン値 |
>3.5 |
3.5-2.8 |
<2.8 |
プロトロンビン時間(%) |
>80 |
50-80 |
<50 |
腹水 |
なし |
コントロール可能 |
コントロール困難 |
肝性昏睡度 |
なし |
軽度I-II |
重症III-IV |
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グレードA: 5-6点
グレードB: 7-9点
グレード C: 10-15点
肝性昏睡の分類
昏睡度 |
精神症状 |
参考事項 |
I |
睡眠-覚醒リズムの逆転
多幸気分、時に抑うつ状態
だらしなく、気にとめない状態 |
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II |
指南力(時、場所)障害、物を取り違える
異常行動(例:お金をまく、化粧品をゴミ箱に捨てるなど)
時に傾眠状態(普通の呼びかけで開眼し会話ができる)
無礼な言動があったりするが、医師の指示に従う態度をみせる |
興奮状態がない
尿便失禁がない
羽ばたき振戦あり |
III |
しばしば興奮状態またはせん妄状態を伴い、反抗的態度を見せる。傾眠傾向(ほとんど眠っている)
外的刺激で開眼しうるが、医師の指示に従わない、または従えない(簡単な命令には応じる) |
羽ばたき振戦あり(患者の協力が得られる場合)
指南力は高度に障害 |
IV |
昏睡(完全な意識の消失)
痛み刺激に反応する |
刺激に対して払いのける動作、顔をしかめるなどが見られる |
V |
深昏睡 痛み刺激にも全く反応しない |
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