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特徴 |
症状 |
潜伏
期間 |
予後 |
腸管病原性大腸菌(EPEC) |
2歳以下(特に6ヶ月以下)の子供に感染者が多い |
粘液便や水様便、腹痛やおう吐、軽度の発熱 |
12~24
時間 |
乳幼児では1週間くらいまで、成人は1~3日くらいで回復 |
腸管組織侵入性大腸菌(EIEC) |
大腸の上皮細胞の中に侵入し大腸や直腸に潰瘍(かいよう)性の炎症を起こします |
しぶり腹、血液、粘液性の下痢、発熱、はき気、おう吐、けいれんなど |
1~5
日間 |
2~3日 |
腸管毒素原性大腸菌(ETEC) |
海外旅行者下痢症の原因となることの多い病原大腸菌 |
水様性の下痢、腹痛、おう吐を伴うことが多く、発熱はあまり起こりません |
12~72
時間 |
1~3日で回復する場合から10日以上と長引く場合もあります |
腸管出血性大腸菌(EHEC) |
‘ベロ毒素’と呼ばれる強い毒素を放出して腸管が水分を吸収できなくしたり血管を破壊したりします |
、腹痛と水様性の下痢として出現し、翌日に血便。おう吐は少なく、発熱は多くは37℃台と軽度ですがHUS※)を合併すると重症化します。 |
3~5
日 |
平均8日 |
腸管凝集接着性大腸菌(EAggEC) |
東南アジアから帰国した下痢患者、、乳幼児下痢症、食中毒などの集団事例からも検出 |
粘液を含む水様性下痢便、ときには血便や緑色便。腹痛を起こし、吐いたり、38℃台に発熱も伴います。 |
7時間
~2日 |
3~7日程度 |