下痢、腹痛、嘔吐、発熱など
※ただし全ての症状が出るとはかぎりません。嘔吐や下痢のみや下痢がない場合、発熱がない場合もあります。
医療機関への受診について
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血便がある
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水様性の下痢が1日10回以上
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海外旅行での感染(輸入感染症)…海外で発症時には税関に申請をしてください。また、帰国後に発症した場合には、医療機関でその旨をお伝えください。
このような状態の方はお近くの医療機関を受診してください。
発症したら
◎下痢や嘔吐などの症状は体内に入り込んだ毒素や異物を排出しようとする自然な反応です。
下痢止めは飲まずに整腸剤などを飲むようにしてください。下痢止めを飲むと腸内に細菌や最近の出す毒素が腸にとどまり長引いた来悪化したりする場合もあります。それでもおさまらない場合は医療機関を受診してください。
◎激しい下痢や嘔吐のために水分を取らない・取れない人もいますが、
できるだけ水分をこまめに補給して脱水を防いでください(できればスポーツ飲料をおすすめします。糖尿病の方は水やお茶でも結構です。)。
一気に水分を取ると余計に気持ち悪くなりますよね。ですから一気に水分補給をするのではなくこまめに取ることが重要です。また、冷たくすると余計に刺激されて下痢をきたしやすく、できるだけ常温にしてください。
◎柑橘類(ミカン、グレープフルーツなど)のジュースや炭酸ガス飲料、コーヒーなどは胃に対する刺激が強く、牛乳やミルクなどの乳製品は消化が悪いため両者とも避けた方が良いでしょう。
それもダメなら医療機関を受診してください。
◎食事に関しては、血便や腹痛・嘔吐がひどいときは取らずに水分接種を行うのみとし腸の安静を保ってください。それ以外であれば食べれそうなら食べても構いません。しかし、消化のいいものを食べるようにしてください。刺激の強いもの、香辛料、高脂肪食、辛い物、アルコールはひかえましょう。
感染を広げないために
- 手洗い・うがい
- 手洗い,うがいをしてください。
- (特にトイレの後,便や吐物を処理した後,調理の前,食事の前など)
- 手洗いは石けんを使用し、しっかりと流水で洗い流します。
- また、タオルの共用は感染を広げる可能性があります。できればペーパータオルなどの使用してください。
- 消毒
- 調理器具(まな板・包丁・食器・ふきん,タオル等)は熱湯による消毒が有効です。
- ノロウイルス・ロタウイルスは、逆性石けんや消毒用エタノールでは消毒効果が不十分です。次亜塩素酸ナトリウム(ハイター,ピューラックスなど)を用いてください。
- 汚染した下着・衣服も消毒の必要があります。
- 家族のかたへ
- 家族に広げないために、患者さんの衣服の洗濯・食器の洗浄の際には使い捨ての手袋を使ってください。
- 患者さんが入浴される場合には、できるだけ最後に入浴させてください。お風呂掃除の時も使い捨て手袋をおすすめします。